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真空誘導溶解装置 (VIM)

真空誘導溶解装置

概要

真空誘導溶解装置 (Vacuum Induction Melting) とは、高真空状態または不活性ガス雰囲気下での誘導加熱を用いて鉄系合金、ニッケル系合金、コバルト基合金、チタン基合金などを溶解し精密鋳造する装置です。

溶解装置は航空機、エネルギー発電、自動車、医療をはじめとする新材料開発に活かされております

主な用途

  • 航空・宇宙：エンジン部品 (タービンブレード)
    　　　　　　宇宙機器用部品　など
  • 産業用ガスタービン：
    　　　 　　  発電機用ガスタービンブレード
    　　　　　  ノズル　など
  • 自動車・商用車：ターボチャージャー　など
  • 医療用素材：人工関節　など
  • その他：素材開発、研究設備、金属精錬　など

代表的な誘導溶解装置の一例です

基本仕様

航空機用タービンブレード製造装置 (ピットレスタイプ)
  • 溶解量：    用途に合わせて設計します
                      標準　5～50㎏程度
  • 鋳型サイズ：用途に合わせて設計します　
　　　　　　標準　最大φ500×500H程度
  • 溶解時間：30分以内（溶解量、材質による）　※条件あり
  • 溶解材料：鉄系、Ni系、Co系、Ti合金　など
  • 真空度　：真空 ～10-2 Pa台以下
    　　　　　ガス雰囲気（Ar、N2　など）
  • 排気速度：溶解室 大気～10-2Pa台まで約15分以内　※条件あり
　　　　　　鋳型室 大気～6Paまで約1分以内　※条件あり

代表的なオプション (付属機器)として以下、取り揃えております

【炉体傾動装置】


特長：
  1. 溶解室扉に設置する、または溶解室扉の反対側に設置するか
    選択が可能です。
    反対側にすると炉体・鋳型等の位置関係が確認できます。

  2. 炉体の保守修理の際、電動で室外に出せるので安全かつ
    メンテナンスも簡単です。

  3. 注湯位置が制御可能な2軸制御(回転とスライド)の選択が可能
    です。 炉体や鋳型の大きさが変わっても、正確な出湯を実現
    できます。
     また、熟練者の注湯動作を記憶し動作を再現する「習い傾動」
　 もできます。
「主な付属機器の選定」はこちらから
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【鋳型昇降装置】


特長：
  1. 鋳型を溶解室内の鋳型に載せて鋳型内を真空に引き、溶解室と鋳型室との仕切りバルブを開けて溶解室内の鋳造位置まで鋳型を持ち上げる装置です。DSや遠心鋳造など、様々な用途に合わせて設計ができます。

  2. CC炉は砂台、DS/SC炉はチルプレートが付きます。

  3. 通常は床に穴を開け鋳型を昇降させるピットタイプの仕様です。
    弊社が開発した「ピットレスタイプ」であれば、ピットを掘れない場所でも設置が可能です。
    ピットレスタイプは鋳型質が少々大きくなるものの、保守メンテナンスが床上で行えます。
    また、ピットレスタイプは床に穴を開ける工程がないため、装置納入時のコスト削減や工期短縮にもつながります。

「主な付属機器の選定」はこちらから
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【データ収集盤】


特長：
  1. 装置操業の溶解・真空・鋳型加熱等のプロセス制御とデータ入出力および集中管理を専用PCで行います。
    (Windows 対応　装置の名称表記は英語対応)

  2. 溶解温度、鋳型温度の設定とモニタリング、装置のプロセス制御と真空度をモニター上に表示管理します。

  3. ご希望のデータ管理内容に応じて設定が可能です。
「主な付属機器の選定」はこちらから
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【同軸水冷ケーブル】


高周波電源盤と溶解コイルおよび加熱コイルを接続し、電力と冷却水コイルに供給する水冷ケーブルです。
両極が同軸上になっているので、電力ロスの減少・誘導障害の減少や装置レイアウトの自由度が増す等のメリットを有しております。

詳しくは当ホームページ内「水冷ケーブル」紹介サイトを下記よりご参照ください。
「水冷ケーブル」の紹介サイトはこちらから
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神奈川県横浜市金沢区福浦2-7-5
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